AutoCAD、JDrafどちらの画層ツールも便利なコマンドが初めから沢山登録されています。
そんな中で、今回追加でいくつかのコマンドを紹介したいと思います。
JDrafの場合は、画層ツールに追加でカスタマイズされると便利ではないでしょうか？

昔からよくAutoCADのコマンドで紹介されているものも、JDrafで再利用して動くものが多いようなので、
その他にも知っているコマンドがあれば、この機会に再確認してみてはどうでしょうか？
そして、是非動いたコマンドがあれば、教えて頂けると嬉しいです

全ての画層を非表示にするコマンド。
使い方は、実行するとすべての画層が非表示になるという単純なものです。
何故だか、私はよく使うコマンドのひとつです

'-layer;off;*;y;;

アクティブ画層のみ表示するDIESELマクロです。
使い方は、実行するとアクティブ画層のみ表示され、それ以外は非表示になります。
AutoCADでよく紹介されているマクロではないでしょうか？

^C^C-layer;OF;*;;ON;$M=$(getvar,CLAYER);;

現在、画層が表示されているものは非表示にして、同時に非表示にされているものは表示にするLISPです。
使い方は、実行すると画層の表示、非表示が反転されます。

;画層の表示、非表示の反転
(defun C:ChangeOnOff (/ layerData OffLayer layerList i)
	(setq layerData (tblnext "LAYER" T))
	(while layerData
		;非表示画層を取得
		(if (< (cdr (assoc 62 layerData)) 0)
			(progn
				(setq OffLayer (list (cdr (assoc 2 layerData))));画層名を取得				
				(setq layerList (append layerList OffLayer))
			);progn
		);if
		(setq layerData (tblnext "LAYER"))
	);while
	;すべてを非表示
	(command "-LAYER" "OFF" "*" "Y")
	
	(setq i 0)
	;初めに非表示だった画層のみ表示に変更
	(while (/= (nth i layerList) nil)
		(command "ON" (nth i layerList))
		(setq i (+ i 1))
	);while
	(command "")
	(princ)
)

選択したオブジェクトの画層のみ表示させるLISPです。
実は、同じ機能のコマンドがはじめから存在しています。
それは「画層を切り分け」コマンドです。
今回紹介するLISPとの違いは、LISPの方は単体、既存コマンドの方は複数の画層が対象になります。
使い分ければ、どちらも便利な機能なので使ってみればどうでしょうか？
使い方は、表示したい画層のオブジェクトを選択すると、その画層のみ表示されます。


;指定オブジェクト画層のみ表示
(defun C:OnLayer (/ ent ent_data layerName)
	(setq ent (entsel "\n表示する画層のオブジェクトを選択:"))
	(if (/= ent nil)
		(progn
			(setq ent_data (entget (car ent)))
			(setq layerName (cdr (assoc 8 ent_data)))；画層名を取得
			(command "-LAYER" "OFF" "*" "Y" "ON" layerName "" "")
		);progn
	);if
	(princ)
)